Overview
導入の背景
導入前に感じていた課題
- 旧システム(オンプレミス運用)は学内サーバーで稼働しており、停電時のメンテナンスや再起動対応など、オンプレミスならではの運用負担があった。
- 学外からのアクセスにはVPN接続が必要で、昨今のセキュリティ要件の観点からも懸念があった。
- 期限管理は担当者の経験と記憶に頼る部分が大きく、いわば「職人技」で対応せざるを得ない状態だった。
導入後の変化
- クラウド化により、場所を問わずアクセス可能に。クライアント認証の仕組みにより、セキュリティ面でも安心感が高まった。
- オフィスアクションや年金納付のデータを入力すると、国ごとのルールに基づいて次のアクション・期限が自動生成されるようになり、経験や記憶に頼っていた期限管理の「職人技」が不要になった。
- 知財事務代行サービスの活用により、月次の定型業務(外国年金データの確認・入力、公開情報の確認など)を安定して外部に任せられるようになった。
Interview
ご利用の現場から
root ipクラウド導入前は、どのようなシステムをご利用でしたか?
インタビューに参加しているメンバーは、当時はオンプレミス型のシステムを使い、root ipと同じように期限管理や案件管理を行っていました。利用期間は十年単位だったと聞いています。オンプレミスゆえに、学内が停電になるとメンテナンスで駆けつけたり、システムを立ち上げ直したりする苦労があったようです。また、学外からのアクセスにはVPNが必須で、近年のセキュリティ事情を考えると、そこも課題として意識されていました。
導入を決めた経緯を教えてください
本学は2年前に旧東京工業大学と旧東京医科歯科大学が統合しました。その際に、それぞれの大学での知財管理システムに課題もあったことから、新たにクラウドベースでのシステム導入を検討しました。いくつかの他大学様とは大学の知財部門運営に際しての情報共有を密にしておりましたので、その中でroot ipの導入の事例を紹介いただき、検討の結果最終的に選定候補とさせていただきました。
実際に使い始めて、便利になったと感じる点はありますか?
変わって便利になったと感じる点が多く、特に大きいのは、各国特許庁のサイトへの案件へのダイレクトリンク、日本の特許庁データ連携機能、オフィスアクションや年金納付のデータを入力すると、翌年のアクションや期限が国ごとのルールに基づいて自動的に立つようになった点です。以前は経験と記憶に頼った、いわば職人技のような管理をしていましたが、それが自動化されたのは圧倒的に便利になったと感じています。
一方で、root ipはタブがいくつかに分かれていて、どの画面でどのデータを入力すればよいのか、戸惑った部分も最初はありました。慣れの問題ではあるのですが、新規案件の登録時に「次はこれを入力してください」というようなナビゲーション機能が実装されることを今後期待いたします。
知財事務代行サービスを利用しようと思われたきっかけを教えてください
もともとの背景としては、業務量が増える中で担当者の負荷が増えすぎないようにという思いからスタートしたと聞いています。新しいシステムに慣れるまでの間は、どの業務を外部に任せられるか自体が分からない状態でしたが、数ヶ月使ってみて手間取っている部分が見えてきたタイミングで、任せる業務を相談しながら決めていきました。あわせて、学内の人員体制にも変化があり、その分を補う意味でも外部委託による効率化を図ろうという考えもありました。
現在、ご契約に対する業務量とのバランスはいかがですか?
「これくらいの分量でまずお願いしてみよう」と試しながら依頼しているというのが現状です。
具体的な依頼としては、先月あたりから、年金の未入力データの確認・入力や、公開情報の取得・入力といった、月次の定型業務を継続してお願いしており、自分たちだけで対応しようとすると溜まってしまいがちな作業なので、毎月見ていただけるのは非常に助かっています。
印象に残っているエピソードとしては、学内の統合に伴うデータの取り込み作業があります。もともとのデータ形式や粒度が異なる中で、本来であれば当事者同士で細かくすり合わせながら進めなければならない作業を、思い切ってお任せしたところ、しっかり対応していただけ、非常に助かりました。
今後、root ipクラウドや事務代行サービスに期待することを教えてください
一番は、日々の作業量がさらに減っていく方向を期待しています。まだ手を付けられていないのですが、代理人(特許事務所)様とのデータ連携にも今後取り組んでみたいと考えています。また、API機能を活用し、文部科学省や特許庁向けの年次報告データの抽出作業を効率化する取り組みも進めています。旧システムとは検索の仕組みが大きく異なるため試行錯誤していますが、今後さらに使いこなしていきたいです。
同じようにシステムの切り替えや運用に悩みを抱えている大学の方へ、メッセージをお願いします
もともと使っていたシステムも様々でしょうし、ITツールの切り替えは、これまでの慣れをどう手放すかという点でどうしても難しさがあります。root ipは機能が豊富な分、最初はどこに何があるのか戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえば大きな武器になると思います。また、国内の会社ということもあり、レスポンスの速さや、日本語で細かいニュアンスまで相談できる点は、海外のサービスにはない安心感があります。そうした点も含めて、ぜひ前向きに検討してみてほしいです。






